ボカ

高知黒潮町入野地区、上樫森さんより「ボカ」が届きました。

「ボカ」とは甘くて美味しいサトウキビの蜜のことです。
黒糖を水で溶かす(黒蜜)のではなく、サトウキビの絞り汁だけを煮詰めた滋養豊かな蜜です。
昔と変わらない三つの直火釜(三つめは薪釜)で灰汁をとりつつ順々に丁寧に炊き上げられた蜜は、自然の恵みがそのまま風味に活かされています。

黒蜜とはまた違ったあっさりとしつつも奥行きを感じる風味。
サトウキビは植物なんだなと感じることができます。

和の甘味にはもちろん、パンやアイスクリーム、ヨーグルト、かき氷などにぜひ合わせてみてください。

上樫森の田波さんは、入野地区で農薬や化学肥料を使用せずサトウキビを育て、黒糖作りまでを一貫してされています。

2023年今年のボカは昨年の台風にも負けず、力強く育ったサトウキビが使用されています。

店頭及びオンラインショップでご紹介しております。

【入野地区のサトウキビ・黒糖について】
高知県黒潮町、海岸に面した入野地区の土壌は砂地で水はけがよく、入野海岸から吹き込む潮風はミネラル分を含んでいます。
サトウキビ栽培には最適な場所。
そんな地の利を活かし、この地区では江戸の藩政時代から高度経済成長の前頃までサトウキビ栽培・黒糖作りが盛んに行われていたそうです。
その後安価な精製糖の普及により一時は黒糖作りが行われなくなっていたそう。
1980年代の終わり頃、有志の方々により再び良いサトウキビ・黒糖作りが盛んにになっています。